最近ヤフオクで繰り返し出ている、VGA信号などをHDMI変換する業務用のビデオ機器です。簡単に言うとフレイムマイスターみたいな機械です。SONYの業務用ブラウン管を調べ始めてから、この手のものはよく見るようになりました。この製品何が良いって、買っても買っても出品されて、終わりが無いのですが、おかげで千円〜2千円+送料ほどで落札できると思います。
商品の詳細な説明はこちらのメーカーページを見て貰うとして、簡単に説明してみます。
本体は、ハーフサイズなのでかなり小さいです。入力はコンポジット、VGA、コンポーネント、HDMIと音声入力です。出力はHDMIの1系統です。電源スイッチは無く、ACアダプターを接続したら電源が入ります。
Extronの製品は以前アナログの物を買っていて、かなり質が良かったです。
VGAの入力は、RGBHV or RGBSなので、残念ながら複合同期には対応していません。※Twitterで教えていただきましたが、複合同期にも対応してるようです。水平周波数が15 kHz to 100 kHzと、ゲーム機やレトロPCにはかなり良い感じの対応ですね。
早速MSXを繋いで試してみます。今回はMSXをVGA変換する際に、同期信号を途中で分離させていています。スキャンコンバーターっぽくちょっと甘くなりますが、調整範囲がかなり広いので、良い感じに映ります。ゲームはインターレス表示のところが少し気になりますが、この辺りは液晶モニターでも気になる場合があるので、妥協範囲かと思います。遅延はゲーム特化のフレイムマイスターなんかには負けるとは思いますが、言うほど違和感有りませんでした。
24kHzも試してみます。
小さくなると少し見にくいですが、AUTOEXECの”x”の行辺りがちゃんと合わなくて暗いです。アナログ入力の液晶で、フェーズ調整がちょっと合わないみたいな感じです。頑張って調整しましたがぴったりにはならないです。※液晶モニターの解像度は1980*1200のモニターです。
グラデーションみたいになっていますが、元々は均一のタイルです。
と言ってもゲームなんかでは、あまり気にならない感じもします。厳密にはムラになっているので、今時の低周波数対応のアナログ入力が有る液晶の方が、綺麗だと思います。
コンポーネント入力も出来るので試してみますが、手元に適当なVGA-コンポーネントケーブルが、あぷこん3に付いてたのしか無くて、繋いでも映りませんでした。※PS2はコンポーネント設定です。
VGAコンポーネントケーブルは、配線にばらつきがあるみたいなので、また別途手に入れたら試したいと思います。コンポジットも試してみたいのですが、PSのケーブルではS端子しか見つからなくて。あ、MSXで試せばよかったんだ・・・。
プリンストンのスキャンコンバーター経由のVGA入力だと当然映ります。
思ってたより、プリンストンのコンバーターが綺麗なので驚きました。
業務用だけあって、調整ダイアルとか丈夫で、操作がとてもしやすいです。この辺りは元値が高いだけ有りますね。少し残念なのは、設定のメモリーが3つしか無いので、X68とかだといろんな画面モードを覚えきれない可能性はあります。コントロール用のPCソフトはあるので、PC制御にしたら大丈夫かもですが、流石にめんどくさそうで。
アナログVGA端子のあるモニターもまだまだ売られていますが、いつかは無くなりそうなので、この機械は安い物なので手に入れてても良いかと思います。