先日行われた第9回マイコンインフィニットのイベントで、残念ながら手に入れることが出来なかった「4759Player」ですが、

四谷さんのご厚意により、ご自身の予備機を譲って頂ける事となりました。

基板などはこちらで販売されています。

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同人ジャンルのハードウェアって今までは、殆ど手を出していませんでした。

キットを自分でハンダ付けした上に、様々な情報を集める必要があるためハードルが高くて手が出せてませんでした。

イベントで完成品が売られるとのことで、狙われた方も多かったのかも知れません。

 

情報部分も、自分には関係ないかなぁと思い、殆ど知りませんでしたが浅い知識の中、高級機のG.I.M.I.Cやお手軽キットなReBirthなんかが有るんだなぁ〜くらいでした。

色々調べてみると、98の音源ボードを使うC86BOXやArduinoやラズパイのシールドを自作されて音源として楽しまれてる方の記事なんかも見つけました。

 

で、速攻送っていただいた「4579Player」について紹介させて頂きます。

ボードには、PC-88のサウンドボードIIやPC-98の86音源ボードに搭載されている、YM2608(OPNA)と、X68000なんかに搭載されているYM2151(OPM)が搭載された複合ボードです。

MicroSDカードにVGM、s98、MDX(PDXは現在未対応)ファイルを入れるだけで、お手軽に再生可能なプレイヤーです。

イベントではYM2151だけを搭載した、超小型乾電池駆動の2151Playerも販売されていました。こちらもカッコ良かったです。

 

今回は量産前の「評価初号機」と言う大変な物を譲っていただけました。特殊機みたいで格好いいですよねw

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この綺麗なハンダを見てしまうと、自分じゃとてもムリーって感じです(^_^;

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電源とPC接続(SPFMモード)には、USBケーブルを使います。モバイルバッテリーでも動くようです。

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こちらがOPNAで

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こちらがOPM

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基板やケースが格好いいですよね。

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曲を流すとプレイリストで曲名が流れます。今回は四谷さんのサンプルが30曲入ったSDカードも付属頂けました。液晶のバックライトが綺麗ですね。白基板にあってるような気がします。

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液晶下のスイッチで、曲飛ばしが出来ます。気をつけるのはSDカードのファイルで、フォルダーが一階層までなのと英数字のみの対応な所ですね。

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SDカードで簡単に再生出来ますが、PCからも流し込んで使えます。なんとなく繋げたら良いんだろうなぁと思ってましたが、具体的にはどうするのか予備知識全く無しでした。

イベントでは、解説本も販売されていたのですが、「ああ今回は縁が無かったん〜」だと購入せずで大後悔ですw

 

四谷さんより、「SDカードを抜いてUSB接続してから、左ボタン押したらSPFMモードになるよ〜」と教えて頂き、SPFMって何だろとググってみました。<そこからかと

とりあえず、USB接続するとシリアルポートになるようでした。

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そして、SPFMで検索してこちらのページで、なるほどーとなりました。
SCCIと言うモジュールを通して「SPFM 〜FMの塔」〜や「SPFM Light 〜FMの台〜」などを再生アプリと接続して使うんだ!

SPFMも秋葉原の家電のKANちゃんにぶら下がってるなぁ〜と思っていたのですが、遠い存在と思いちゃんと調べていませんでした。ReBirthを接続するボードだったんですね・・・。

SPFMについてはポン酢レッサさんのページに購入から組み立て、概要についても書かれていました。

 

で、ここまで判るといくつかのPlayerソフトを探して、集めてたデータを流し込んで行けばOKでした。

SCCIをダウンロードして、セットアップを行い設定後のdllとiniファイルを対応した再生ソフトに入れて行くだけで、4579Player側で再生出来ます。

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同じページのSPFMPlayerが手軽でプレイリストも簡単に出力出来ますね。

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hootもSCCIのファイルを入れるだけ再生出来ました。こちらも四谷さんの過去データをUME-3さんが対応された物です。

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ADPCMのデータが自動的に流し込まれて再生されます。

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最近は古代さんが積極的にSNS等に出てこられて、そんな中話題になったMUCOM88のWindows版でもしっかり対応されていました。

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その他MDPlayerなど様々なものに対応されていて、この世界かなり深かったことをホント今更知りました。

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ソフトウェアエミュレーションでも、もちろんいい音が鳴りますし手軽で便利ではありますが、実チップから鳴っていると思うとまたわくわく感が違いますね。

どちらの世界も悪く無いのですが、実チップはハマると沼が深そうだなぁ〜と思いました。

 

今回譲って頂いた、四谷さんや色々話し相手になって頂いたUME-3、そちて様々なソフトやデータを公開された方々に感謝です。

 

余談:

マイコンインフィニットで開場待ちをしているとき、前に並ばれてた方と少しお話させて頂いたんですが、その方も4759Playerを組まれて、更に自宅の3Dプリンターでオリジナルケースまで作られた方でした。凄い!